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ロスフラワー🄬の現状と解消に向けた取り組み~徳島県那賀町×RIN

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YOKARE編集部
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ロスフラワー🄬の現状と解消に向けた取り組み~徳島県那賀町×RIN

美しく咲いた花が、規格から外れていることや生花店での余剰などによって廃棄されてしまう、いわゆる「ロスフラワー🄬」が生まれている現状。

年間約1500億円以上ものロスフラワー🄬による経済損失があると言われ、ここ数年はSDGsの観点からも非常に注目されています。

花のサイズが小さい(大きい)、茎が曲がっているなど、鑑賞用としては問題ないようなものでも、市場流通での規格から外れると、たくさんの花を廃棄せざるを得ないのです。

そんなロスフラワー🄬を減らすための取り組みの一つが、この4月末に開催された「生産者の想いをめぐる花の旅~徳島県花摘みツアー」。
花き栽培が盛んな徳島県那賀町と、ロスフラワー🄬を用いた空間装飾で話題の企業RINがタッグを組んだ共同プロジェクトです。

「生産者の想いをめぐる」収穫体験ツアーを開催

徳島県那賀町は、西日本でも有数のケイトウやシャクヤクの生産地として知られ、以前からロスフラワー🄬の削減にも取り組んできました。今回の1泊2日のツアーでは、日常では味わえない花農家での体験が盛り込まれました。

収穫体験ツアーの主な体験
  • 花の収穫体験
  • JA出荷場の見学
  • 手植え作業体験
  • 花の加工・製作体験

参加者は、農家の方の手ほどきでシャクヤクの収穫をしたり、普段見ることのない出荷場の様子を間近で見学したり。生花同様に外観を美しく長く保つ加工を施す「プリザーブドフラワー」の製作体験も行いました。

今回のツアーは、実際に花が育つ地域を訪れ、農家の方と直接ふれ合い、作業をすることで、花の栽培の魅力を知ってもらうものです。

同時に、本来なら廃棄される予定の花を活用した取り組みでもあり、ロスフラワー🄬の現状を社会に発信し、理解を深めてもらうことが最終的な目的です。
そうした意味で、これまでにはない体験ツアーとなりました。

花の栽培の魅力とロスフラワー🄬の現状を発信

今回のプロジェクトは、以前からロスフラワー🄬削減取り組んできた那賀町が、ロスフラワー🄬を有効活用している企業であるRINに協力を呼びかけて、実現したものです。

RINは、2019年よりロスフラワー🄬に着目した事業を展開。「花のロスを減らし花のある生活を文化にする」を企業ミッションとして、活動を続けてきました。
ラフォーレ原宿や百貨店など商業施設でのロスフラワー🄬を用いたイベント装飾、UNIQLOなどの企業ブランディングなどが話題となり、最近では、廃棄予定の花に新たな価値を与える「フラワーサイクリスト🄬講習」のスクール事業なども行っています。

「生産者が大切に育てた花が、厳しい選別のために大量の花が出荷できず廃棄されてしまう現状を、少しでも改善したい」「ロスフラワー🄬の現状をもっと多くの人に知ってもらって、花の文化を広げたい」
そんな那賀町とRINの願いが、今回の「生産者の想いをめぐる花の旅」という企画に結実しました。
          
コロナ禍やSDGsに関連して注目を集めるようになったロスフラワー🄬。こうした取り組みを今後も進めていくことで、消費者の認知拡大や需要につながり、花の廃棄量を削減して、「花のある暮らし」が定着した未来につながるかもしれません。                                      
 

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