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包装・パッケージのサーキュラーエコノミーの始まりと取り組み

SDGs
YOKARE編集部
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包装・パッケージのサーキュラーエコノミーの始まりと取り組み

サーキュラーエコノミーとは、2015年12月にEUで発表されたサーキュラーエコノミーパッケージが始まりです。生産から消費、廃棄物管理、二次原材料の利用、廃棄物に関する改正法案まで、ライフサイクル全体をカバーする54のアクションプランが盛り込まれました。

現在は欧州グリーン ディールの一環に位置づけられています。

特に包装・パッケージは大きな課題です。

ヨーロッパでは平均して、1 人あたり、1 年あたり約 180 kg の包装廃棄物が発生しています。これはEUで使用されるプラスチックの 40% と紙の 50% が包装に使用されることになります。

EUではリサイクル率が上昇しているにもかかわらず、包装から発生する廃棄物の量はリサイクルよりも速いペースで増加しています。何もせずにいれば、2030年までに包装廃棄物がさらに 19% 増加し、プラスチック包装廃棄物はさらに 46% 増加することが予想されています。

プラスチック廃棄物のほぼ3分の2は、包装材、低価格製品、繊維製品などの使用する期間が短い、使い捨てのようなものから発生すると言われています。

OECDによると、2060年までに世界で排出されるプラスチック廃棄物の量は3倍になると言われています。

このような状況の中、EUでは、再利用可能な包装資材を確保し、不必要な包装を取り除き、過剰包装を制限することが提案され、2023 年 12 月に合意に至っています。
2018 年の量に基づいて、2030 年までに 5%、2035 年までに 10%、2040 年までに 15% という包装廃棄物の削減する目標が設定されました。

下記はEUの包装廃棄物規制の目的です。

  • 包装廃棄物の発生を防ぐこと
  • 量を減らすこと
  • クローズドループの実現(リサイクルを促進すること)
  • 一次天然資源を減らし、二次原材料を機能させること

また、EUでは、持続可能な製品に関連するエコデザイン要件として、「バイオベース」、「生分解性」、「堆肥化可能」を定義しました。環境負荷の軽減に寄与するための条件と、製品にラベルなどで「バイオベース」「生分解性」「堆肥化可能」と表示するための条件が示されました。

従来型プラスチックに変わるプラスチックの原料とは

現在主流となっている従来の石油原料のプラスチックに代わるものとして、バイオベース、生分解性、堆肥化可能なプラスチックが登場しつつあります。

注目されているのはバイオベースプラスチック

バイオベースプラスチックは、植物などの再生可能な有機資源を原料とします。植物由来の原料としてはサトウキビ、トウモロコシ、ジャガイモのデンプンなどが主に使用されています。

さらに生分解性とは、最終的に水とCO2に分解される性質のことです。生分解性バイオマスプラスチックは、埋め立てなどの処理によって水とCO2になるバイオマスプラスチックです。簡単に堆肥化できるさまざまな種類の生分解性プラスチックも研究開発されています。

非生分解性バイオマスプラスチックは、微生物によって分解されることはありませんが、従来の石油原料のプラスチックと比べると、焼却処分をした場合に化石原料由来のCO2の排出を抑制できます。

一方で、バイオベースプラスチックにも課題があり、バイオベースプラスチックの原料の生産を増やすため、食糧不足や生産国での森林伐採による環境破壊が指摘されています。

セルロースや藻類などの非食用作物、麦わらやトウモロコシ茎葉なども注目されている原料です。海藻を原料にしている「ノットプラ(Notpla)」は、100%堆肥化可能なプラスチックフリーのパッケージ。そのまま食べられます。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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