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UV-A波が与える光老化から肌を守る!正しい7つの紫外線対策

美容
YOKARE編集部
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UV-A波が与える光老化から肌を守る!正しい7つの紫外線対策

老化には、生理的要因による自然老化に加えて、環境要因による老化があります。 環境要因の中でも、紫外線は自然老化を加速させます。 紫外線を繰り返し浴び続けると、シミだけではなく、シワやたるみが現れます。 このように、繰り返し浴びる紫外線によって起こる現象が「光老化」です。 この光老化が、肌老化の8割をしめていると言われています。

紫外線の種類

紫外線には、UV-A波とUV-B波、UV-C波の種類があります。 それぞれの特徴を見ていきましょう。

UV-A波とUV-B波

UV-A波

320~400nmと光の波長が長く、地表に届く全紫外線のうち95%を占めます。 エネルギー自体は弱いものの、日射量が多く、浸透力が高いので、お肌に与える影響は、深刻です。

UV-B波

280~320nmと、光の波長はUV-A波に比べて短いですが、エネルギーは強く、日焼けの主な原因となります。 たくさん浴びると、サンバーンといって肌を赤く炎症させるためメラニンを作らせシミや色素沈着の原因になります。

UV-C波

200~280nmと非常に光の波長は短く、地表を包む成層圏オゾン層で吸収散乱されてしまうため、地上にまでは到達しません。

UV-A波が与える光老化

お肌は、大きく分けて、上から表皮・真皮・皮下組織の3層に分かれています。 ここでは、UV-A波が到達する、真皮層を主に見ていきます。 真皮の表皮の下にあり、さらに3層からできています。 上から「乳頭層」「乳頭下層」「綱状層」です。 さらに、血管や神経、皮脂線や汗腺などの付属器があります。 主となるのが、線維芽細胞と呼ばれる細胞です。 この、線維芽細胞は、お肌のハリや弾力を保つうえで重要な役割を担う「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「エラスチン」を生成します。

線維芽細胞

お肌を構成する3大要素

  • コラーゲン線維(膠原線維)
    コラーゲンは、網の目のようになっている線維質で、皮膚の強度を保つために必要な要素です。 ハリのある肌には、欠かせません。
  • エラスチン(弾力線維)
    エラスチンとは、皮膚の弾力性を保つために必要な要素です。プルプル肌には、欠かせません。コラーゲン線維の間に絡み合うようにしてコラーゲンを束ね、支えています。
  • ヒアルロン酸
    ヒアルロン酸は、皮膚の水分を保つために必要な要素です。瑞々しい潤いある肌には、欠かせません。コラーゲンとエラスチンのネットの構造の隙間をゼリー状の基質で満たしながら、お肌に潤いと柔軟性をもたらせています。

 

これらの3つの要素を全て作り出している細胞が線維芽細胞です。 UV-A波は、この線維芽細胞に大きな損傷を与え、シワやたるみを悪化させ、老化を加速させてしまうのです。

紫外線で活性酸素が増える!光老化との関係

活性酸素とは、酸素の種類の一つ。 「物質を酸化させる力」をもっており、酸化量が強い酸素です。 私たちは、酸素を吸って生きていますが、この吸った酸素の約2%が身体の中で、活性酸素となります。 活性酸素は本来、体内の有害な物質やウイルスなどを撃退する作用を持っていますが、増えすぎてしまうと、ウイルスだけでなく正常な細胞まで攻撃して細胞を酸化へと導いてしまいます。 この、細胞の酸化=シミ・シワ・たるみといった老化を引き起こします。 先程、ご紹介したUV-A波とUV-B波がお肌を刺激することで、活性酸素を多く発生させます。 その為、紫外線を多く浴びることで、光老化の影響を受け老化を早めます。  

光老化への対策7つ

正しい紫外線対策で光老化をストップしましょう

1.紫外線の強い時間帯を避ける

紫外線は、曇りでも当然降り注いでいます。 そのため、外出の時間帯に決まりがなければ、紫外線が多い時間帯はできるだけ避けましょう。

特に紫外線が多い時間帯は朝10時~夕方16時です。

2.日傘、帽子をかぶる

紫外線の遮光率は商品によって違いますが、直接日光が当たるのを防ぐだけでお肌にかかる負担を減らすことができます。

日傘を選ぶ際に意識してほしいポイントがあります。それは「日傘の内側の色」です。 紫外線は、上からだけではなく、地面や壁に反射して照り返しからくる場合があります。 そのため、照り返しを吸収してくれる効果の高い「黒」が内側にある日傘を選ぶことがポイントです。

3.長袖、襟つきの服を選ぶ

お肌の露出が少ないと、紫外線に直接当たるのを防ぐことができるため、お肌への負担も抑えることができます。気がつかないうちに日焼けしてしまうのが首元です。 どうしても肌が出てしまうパーツは、アームカバーやストールなどで隠すようにしましょう。

4.サングラスをかける

紫外線は目から入ると、脳が日差しが強いと判断し、生体防衛であるメラニン色素を作るように、指令を出します。 その為、必ずサングラスをかけましょう。 また、紫外線99%カットのサングラスを選ぶことが重要です。

5.たっぷりの保湿で乾燥を予防

日焼け止めなどで、紫外線対策をしても、100%防ぐことは不可能です。 そこで、大切なのがスキンケアです。

日焼け止めを塗ることよりも、重要なのが保湿です。 なぜなら、紫外線は水分のあるお肌へは 吸収しにくく、水分のないお肌へは吸収しやすいのです。 水たまりを想像して頂けると分かりやすいですね。 水たまりは、キラキラ光を反射しています。 そして、お肌が正常な状態であれば、ダメージを受けても修復しやすいです。 乾燥や敏感など、お肌が弱っていると、少しの紫外線でも大きなダメージを受け、修復もされず、トラブルを悪化させます。 正しい洗顔と、たっぷりの水分補給、保護膜をしっかり作るクリームこのスキンケアが重要です。

6.光老化に効果的な食べ物を食べる

紫外線対策の他に、できるだけ肌老化を防ぐため気をつけたいのが食生活。

トマト

トマト

トマトの赤い色素、「リコピン」は、「カロテノイド」という色素栄養素のひとつで抗酸化力が非常に高く、ビタミンEの100倍の抗酸化力作用が認められて 紫外線ダメージすべてに有効な働きがあることが確認されています。

ピーマン

ピーマン

抗酸化作用があり、美肌に効果的なビタミンACE(ビタミンA、C、E)を豊富に含むピーマン。 夏が旬の野菜なので、こちらも接客的に食べたい食材です。

ベリー類

ベリー類

イチゴやブルーベリー、ラズベリーなどに含まれるポリフェノール・エラグ酸は美白成分として認可されている成分です。 強力な抗酸化作用と、メラニン色素の生成に関わるチロシナーゼ酵素の働きを抑える作用があります。

アーモンド

アーモンド

紫外線ダメージから肌を守るフラボノイド・ケルセチンや抗酸化力が強いビタミンEを多く含みます。 これが、体内で働くことで紫外線による酸化を防いでくれます。 また、アーモンドの脂質は酸化しにくい脂肪酸なので、安心して食べることができます。 一日に食べる量は、20粒程度が目安です。

鮭

鮭には、日光から肌を守る効果のあるオメガ3脂肪酸や、強い抗酸化作用のあるアスタキサンチンが多く含まれています。 週に2日食べを目安に食べることがオススメです。

7.質の良い睡眠をとる

睡眠中は、肌が再生される最も大切な時間です。 成長ホルモンや女性ホルモンなどが活動し、代謝が活発になることで、肌のアンチエイジングにつながります。成長ホルモンや女性ホルモン( エストロゲン)の分泌を低下させてしまう原因のひとつに、睡眠不足があります。入眠後しっかり熟睡できる環境と、質の高い睡眠ができるような習慣を身につけることも大切です。

 

光老化の対策をしっかりしていくことで、老化のスピードを遅らせることが可能です。 いつまでも、綺麗で若々しいお肌をキープするためにも、日常生活の中で気をつけましょう。

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