梅干しとべにふうき緑茶で花粉症緩和?!
春は花粉症の方には特につらい時期ですよね。花粉症の原因となる花粉は、主にスギ花粉、ヒノキ花粉、ブタクサ花粉を始め一年中飛散しています。花粉症のメカニズムでは花粉症になる原因を、梅干しや緑茶が花粉症に効くと言われている理由を紹介します。 梅干しや緑茶がなぜ花粉症に効くのか、緑茶でもどの緑茶が効果があるかなど花粉症の方にとって気なる情報も満載です!
花粉症のメカニズム
花粉症はスギやヒノキなどの花粉が原因となるアレルギー性の病気です。 私たちの身体の中でどのようなことが起きているのでしょう?
- 花粉が目や鼻、口から入ってくる
- リンパ球が花粉を侵入者と認識する
- リンパ球がIgE抗体をつくる
- たくさん作られたIgE抗体は、肥満細胞(マスト細胞)と結合
- 再び、花粉(アレルゲン)が侵入するとIgE抗体と結合
- 肥満細胞(マスト細胞)からヒスタミンが放出され、鼻や目などが刺激される
このように、人間の体は細菌やウイルスなどの体に有害な異物が侵入すると、体内に抗体をつくり、異物を排除して体を防御する力があります。これが免疫力です。 アレルギーというのは、免疫力が正常に働かずに、異物に対して過剰反応を起こした状態です。 本来であれば、プラスの働きをしてくれるはずの免疫が、過剰反応でヒトを苦しめるのが様々なアレルギーです。 春先の辛い花粉症もアレルギーの一種ですが、一度花粉症にかかると薬で症状を抑えることはできますが、なかなか治らないと言われています。 しかし、少しの努力で花粉症の症状を、多少は緩和することはできます。 花粉症対策に良いと言われている食材は、たくさんありますが、特に梅干し緑茶は花粉症に大変効果的なんです。
梅干し緑茶が花粉症に効果アリ?!その理由は?
梅干しが花粉症に良い理由は?
梅干しの歴史
「一日一粒の梅干しで医者いらず」という言葉があるように、梅干しの持つさまざまな薬効の働きを先人たちは上手に生活に取り入れて身体づくりに役立てていたようです。 食卓に上がるようになったのは実は江戸時代からで、梅干しは古来より日本人の食を支えてきました。 奈良時代の書物には、梅は生菓子と書かれており、桃や琵琶、梨などとともに梅もフルーツとして食べていたようです。 平安時代になると、日本最古の医学書の中に梅の効用に関する記述があることから、薬用として梅を利用していたと思われます。
花粉症を緩和する梅干しのポイント
ポイント1.アレルギー反応を引き起こす
花粉症の原因は、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンが分泌されること。一般的な花粉症対策の内服薬は、このヒスタミンの分泌を抑える抗ヒスタミン薬がよく用いられています。 実は、梅干しに含まれる梅肉エキスもヒスタミンを抑える効果があるというのです。 薬ほど高い効果は期待できませんが、梅肉エキスは薬のような副作用がないため安心して口にできます。
ポイント2.アルカリ性食品の梅干しは身体の酸化を防ぐ
健康維持のため、私たちの身体は酸性とアルカリ性のバランスを整えることが大切ですが、主食として食べているもののほとんどが、酸性の食品ばかりです。 そのため、ストレスも多い現代生活では、どうしても体液が酸性化してしまいます。 体液が酸性に傾くことで、疲労物質(乳酸)を分解する機能が充分に働かなくなり、老廃物が蓄積し、免疫力も低下してしまい、アレルギーなど引き起こしやすくなる原因にもなります。さらには、血液がドロドロになり、毛細血管が詰まってしまい血行不良にもなります。 アルカリ性食品である梅干しを食べると、酸性を中和させるため、血液の流れが良くなり疲労回復はもちろん、抵抗力や免疫力もアップします。
ポイント3.梅干しで腸内環境を整えて免疫機能を改善
アレルギー体質の方は、腸内環境の悪化が原因の一つと言われています。 腸には、体内の免疫細胞の7割が集まると言われています。そのため 免疫機能は、腸の環境によって大きく左右されます。 梅干しに含まれるピルビン酸には、もともと腸内にある悪玉菌を殺菌し、善玉菌を活性化させる機能があり、腸内環境を整える効果があります。 また、梅肉エキスに豊富に含まれる有機酸には、胃液の分泌を正常にして、食べ物の消化吸収を良くする効果があることが科学的にも明らかにされており、腸のぜんどう運動を丁度良い具合に活発にしてくれる作用があります。
緑茶が花粉症に良い理由は?
梅の効果が分かったところで、今度は、緑茶に関する効果をご紹介します。
- カテキン類
- カフェイン
- ビタミンA・B・C・E
- テアニン等のアミノ酸
- フラボノイド
- 食物繊維
- サポニン など
カテキンの機能性作用5つ
- 抗酸化作用
- 抗アレルギー作用
- 抗ガン作用
- 血圧上昇の抑制作用
- 脂質代謝の抑制作用
特にポリフェノールの一種でもある、緑茶に含まれる有効成分のカテキンが、ヒスタミンなどの花粉症の原因物質の放出を抑制してくれる作用があるため、花粉症に効果的と言われています。 また、花粉症の症状を悪化させる活性酸素を無効化する抗酸化作用が強くあることも認められています。
抗アレルギー作用が最も高い緑茶「べにふうき緑茶」
べにふうきとは、お茶の品種の名前です。 もともと、非常に歴史の古いお茶で日本の「べにほまれ」と中国系の「ダージリン」を交配して作られた紅茶用の品種の茶樹です。 緑茶に加工した時にメチル化カテキンが多く発生することが研究で分かり、この成分が注目されて以来、べにふうきは緑茶として幅広く認知され市販で販売されるようになりました。
べにふうきの特徴3つと代表的な成分
- 特徴1:安心、安全なお茶 病気や、虫の害に強いので農薬の使用量も少なく済むことで、栽培もしやすく安心・安全性の高いお茶です。
- 特徴2:メチル化カテキン メチル化カテキン(普通の緑茶には含まれていません)の含有量がダントツで多く、このメチル化カテキンは、炎症物質(ヒスタミン)や抗体を作ることを抑える働きがあり、アレルギー反応であるくしゃみや鼻水、目や皮膚のかゆみなどを抑えることへつながります。 つまり、抗ヒスタミン薬は分泌されたヒスタミンの症状を和らげ、メチル化カテキンは、アレルゲンによって放出されるヒスタミンの分泌を抑える作用があります。
- 特徴3: ストリクチニン もう一つ重要な成分として、タンニンの一種であるストリクチニンが含まれています。 アレルギー反応はアレルゲンに対して免疫グロブリンが過剰に作られることで引き起こされるとされていますが、このストリクチニンには、この抗体を過剰につくれる状態を抑制してくれる作用があります。
その他の成分
- カフェイン
- ポリフェノール
- アルカロイド
- テオプロミン
べにふうきの種類と飲み方
- 茶葉タイプ ティーバックに入っているタイプや、茶葉そのものを購入することができます。 飲み方としては、茶葉を5分以上煮沸させると効率的にメチル化カテキンを抽出することができます。
- パウダータイプ 時間がない方にオススメの簡単な飲み方です。 粉末タイプのものをお湯に溶かすだけ。茶葉をそのまま粉にしているため茶葉が持つ成分をそのまま丸ごと摂取することができるので、少ない量でも効率的にメチル化カテキンを摂取できると言われています。
飲む頻度は、メチル化カテキンは体内に留まるのは3~4時間程度と言われています。こまめにそれくらいの時間置きに飲むのが良いでしょう。 最強コンビである「梅干し+緑茶(べにふうき緑茶がおすすめ)」を同時に摂取することで、花粉症に大変効果的なのです。 花粉が飛ぶ前から飲むことで効果を最も発揮しますが、症状が出た後でも効果がないわけではありません。 梅干しと緑茶は、花粉症の症状を少しでも抑えることが期待できます。梅干し緑茶を日常に取り入れ、花粉症対策にお役立ててください。