シナモンで冬の冷え解消に!シナモンを使った5つの薬膳レシピ
寒い季節におすすめの食材のひとつが「シナモン」。豆知識としてシナモンの効用と、手軽に作れるシナモンのレシピをご紹介します。
薬膳では冷え性改善食材の代表選手として、さまざまな薬膳料理に使われます。例えば、2つのスープを楽しめる火鍋がブームになり、最近は食する方が増えた薬膳鍋。
薬膳鍋は美味しいだけじゃなく、ヘルシーでキレイになれるのですから、とくに女性には欠かせないお鍋といえます。その薬膳鍋によく入っている食材のひとつがシナモンなんです。
シナモンは冷え対策として寒い冬におすすめの食材ではあります。冬だけでなく暑い夏場も、クーラーの効いたオフィスで一日過ごす方々にとっても、冷えた身体を温める食材としても活躍してくれます。
日本では"ニッキ"で親しまれているシナモン
シナモンは、原産地はベトナムや中国。クスノキ科の常緑樹で一番外側の皮を剥いだものがシナモン、剥した樹皮を丸め、形を整えて乾燥させたのがシナモンスティックで、香辛料として使われています。
別名を「桂皮(けいひ)」「肉桂(にっけい)」「カシア」などと呼ばれていてます。「桂皮」は生薬名になります。呼び方は樹木の種類や使われる部分などにより、厳密に区別すると色々説はありますが、日本では古くから「ニッキ」という呼び方で親しまれています。
インドでは、シナモンの原料となる常緑樹の葉を「インディアンベイリー」と呼び、ローリエ(ローレル)のように煮込み料理に使っているそうです。
シナモンは血行を促し冷えや生理痛の緩和にも
シナモンの効能・効果とは
シナモンには冷え性改善効果があると書きましたが、薬膳では以下のような症状にシナモンを使います。
- 冷え性、冷えが気になる
- 身体を内側から温めたい
- 生理痛(月経痛)、生理による不調
- 冷えによる腹痛、関節痛
- 血行をよくする
- 胃腸の調子が悪く食欲不振
妊娠中や熱があるときは控えること
ただし、妊娠中や発熱時、体内に熱がこもっているときなどはシナモンの摂取を控えること。とくに大量に摂取すると、肝機能の低下や子宮収縮作用が強いため要注意です。
手軽に作れる簡単薬膳シナモンレシピ
薬膳は和食でもイタリアンでもOK!
薬膳とは、中医学(中国伝統医学)の基本理論にのっとった調理法のことです。薬膳は「施膳」と呼ばれる食事療法を兼ね備えた料理方法のひとつになるわけですが、中国料理だけでなく和食でもイタリアンでも、どんな料理にでも応用できる食事療法でもあります。
シナモンを手軽に使った薬膳レシピをいくつかご紹介します。
豆乳を使ったシナモンチャイ
出典:https://www.instagram.com/pan.maiko/
材料(1人前)
- 水、豆乳・・・各100cc
- 生姜のスライス・・・1~2枚
- 紅茶、黒砂糖・・・各大さじ1
- シナモンパウダー・・・適宜
作り方
- 小鍋に水、生姜、紅茶葉を入れて火にかけます。
- 沸騰したら豆乳と黒砂糖を加え、弱火で2~3分煮ます。
- カップに注ぎシナモンパウダーをかければ出来上がり!
※生の生姜がない場合は、チューブの生姜でもOK!
おやつや朝食代わりにもなるシナモンバナナ
出典:https://www.instagram.com/kotasaitosan7/
材料(1人前)
- バナナ・・・1本
- シナモンパウダー・・・適宜
- はちみつ・・・適宜
作り方
- バナナの皮をむき、縦半分に切ります。
- フライパンで、1のバナナを両面焼きます。
- 焼き色がついたら器に盛り、シナモンとはちみつをかければ出来上がり!
甘さをプラスしたシナモンシュガートースト
出典:https://www.instagram.com/kamakurabigfoot/
材料(1人前)
- 食パン・・・1枚(6枚切り)
- バター・・・大さじ1
- シナモンパウダー・・・適宜
- グラニュー糖・・・適宜
作り方
- 食パンにバターを塗り、シナモンとグラニュー糖をふりかけます。
- トースターで焼けば出来上がり!
※市販の「シナモンシュガー」を使えばさらにお手軽!
※輪切りにしたバナナをトッピングするのもアリ。
身体を芯から温めてくれるホットワイン
出典:https://www.instagram.com/ayu_mint_/
材料(1人前)
- 赤ワイン・・・200ml
- 砂糖・・・中さじ1.5
- レモン・・・1/4個
- シナモンスティック・・・1本
- クローブ(粒)・・・2粒
- 黒コショウ(粒)・・・2粒
作り方
- シナモンステックは半分に折ります。
- 鍋にすべての材料を入れ弱火でコトコト煮ます。
- 沸騰する手前で火を止め、30分~1時間ほど置いておけば出来上がり!飲むときは、茶こしでこしてから弱火で温め直してくださいね。
※シナモンスティックは半分に折ることで香りが出やすくなります。
さつま芋のシナモン煮
材料(2人前)
- さつま芋・・・300g
<調味料>
- しょう油・・・小さじ1/3
- 砂糖・・・大さじ3
- みりん・・・大さじ1
- 水・・・大さじ3
- シナモンパウダー・・・大さじ1
作り方
- さつま芋は輪切りにし、水にさらしてアクを抜きます。
- フライパンで水けをきったさつま芋を焼きます。
- 裏返したら混ぜ合わせた調味料を入れ、汁けがなくなるまで煮ます。
- 仕上げにシナモンをふれば出来上がり!
※調味料は全体にからまるようにしてくださいね。
シナモンで冷えや生理痛とサヨナラしましょう
日本では、お菓子などによく使われるシナモンですが、私がシナモンをおすすめする理由は手軽に使えるから。パウダー状のものなら「コーヒーにひとふり」「トーストにひとふり」というように、手軽に使うことができます。
また、スティック状のシナモンは、使い終わったら洗って乾燥させれば、香りがする間は何度でも再利用できるのもうれしいですよね。
寒い冬はもちろんのこと、とくに冷えや生理痛に悩まされている方は、今回ご紹介したレシピを参考に、シナモンを日々の食生活に手軽に取り入れてみてくださいね。