パイナップルの栄養効果&パイナップルを使った料理へのアレンジ方法

パイナップルは南国のフルーツ、日本では沖縄県本島北部での栽培が特に盛んです。最近では、2021年3月頃に中国の禁輸措置で販路を失った台湾産パイナップルというニュースでパイナップルが注目を集めました。台湾パイナップルに日本を含む近隣諸国が買い付けを行なっています。今年は話題となったパイナップルですが、夏に摂ると身体にうれしい栄養素を豊富に含んでいます。
パイナップルに期待される健康効果とパイナップルを使った料理へのアレンジ方法を紹介します。
パイナップルに期待される健康効果
- 疲労回復効果
夏の暑さは、日常生活をいつも通りに過ごすだけでも他の季節より疲れが出やすいですよね。夏の暑さから消耗した体には疲労回復を行うと良いでしょう。疲労回復に有効な栄養素は糖質やビタミンB1、マグネシウム、ビタミンC、クエン酸などがあります。パイナップルには糖質やビタミンB1、ビタミンC、クエン酸が多く含まれており、疲労回復に効果的です! - 食欲増進効果
夏は食欲が低下しがちという方も多いのではないでしょうか?パイナップルには爽やかな酸味であるクエン酸が含まれています。クエン酸には体のエネルギーを作るのに必要な栄養素です。クエン酸をしっかり摂ることで早期の疲労回復に役立てることができます。 - 消化を助ける
パイナップルには「ブロメライン」というたんぱく質分解酵素が含まれています。たんぱく質は小さなアミノ酸から構成されています。たんぱく質分解酵素は、その名の通り肉や魚、ゼラチンなどに多く含まれるたんぱく質をアミノ酸に分解する働きがあります。そのため、食事から肉や魚などたんぱく質を摂った時に体の消化を助けてくれます。お肉をたくさん食べて、胃もたれが気になるという時など、食後にパイナップルを食べると効果的です。他にもキウイやイチジクなどにもたんぱく質分解酵素が含まれています。 - 美肌効果
夏は紫外線が強く、肌へのダメージが気になりますよね。そんな時もパイナップルが役立ちます。それはパイナップルに含めれているグルコシルセラミドという成分に、肌の構造を整えて角層の水分を維持してくれる働きとメラニン産生を抑制することで皮膚の色素沈着を抑制する美白作用があるからです。さらにパイナップルは肌のコラーゲンを作るのに必須な栄養素であるビタミンCが豊富に含まれています。肌へのダメージを受けやすい夏は特にビタミンCを摂って美肌作りの効果を高めていきたいですね。 - 体の熱を取る
パイナップルは南国で育つ果物です。東洋医学では暑い所で獲れる食べ物は体を冷やす作用があるとされています。暑い時には冷たい飲み物や食べ物だけでなく、体の内側から熱を取ってくれる作用のあるパイナップルを選んでみてはいかがでしょうか?年中手に入りやすいパイナップルですが、冬は体を冷やしてしまう作用があるので食べ過ぎには注意しましょう。
パイナップルを使った料理へのアレンジ方法
パイナップルというとそのまま生で食べるイメージが強いですが、料理やスイーツにも活用できます。
このご時世、なかなか外食ができずお家でのご飯がマンネリになりがちという方も多いかもしれません。そんな時もパイナップルを加えるといつもと一味違う、ハワイアンテイストも味わえて新鮮な食卓になります。
活用例とレシピを1つご紹介します。
干して使いやすく
パイナップルの皮をむき、輪切りまたは一口大に切って、ザルなどにおいて天日干しします。乾燥した晴れの日であれば、1日で干すこともできますが2〜3日干すとベストです。水分が抜けて、料理に合わせても水っぽくならないので、サラダや炒め物、スイーツなど様々なものに活用できます。もちろん干さなくても使えるので、日保ちさせたい時や水っぽくなるのが気になる料理を作る際には干してみてください。
サラダ
レタスやきゅうり、トマトなどいつものサラダにカットしたパイナップルをのせます。彩り豊かに栄養バランスもアップします。ドレッシングはシーザードレッシングやサウザアイランドドレッシングがおすすめです。
出典:https://www.instagram.com/sanaegohan/
炒め物
パイナップルの入った酢豚を見たことのある方も多いかもしれませんが、パイナップルとお肉の相性は前述した通り消化の面でも抜群です。ケチャップ炒めなど甘酸っぱい炒め物には特に相性が良いので、入れてみるといつもと違うテイストを楽しめます。
パイナップルチャーハンやナシゴレンに加えるなどご飯ものにも良いですね。
出典:https://www.instagram.com/lucy37a/
スイーツに
パウンドケーキなど焼き菓子にパイナップルを入れてもおいしいですね。ただしそのまま加えるとパイナップルの水分により、べちゃっとした仕上がりになってしまうこともあります。
前述したように一度干すか砂糖をまぶしてしばらく置き、出てきた水分をふき取ってから使いましょう。
また、ゼリーを作る際は注意です。パイナップルに含まれるたんぱく質分解酵素のブロメラインがゼラチンのたんぱく質をが分解してしまい、冷やしても固まらなくなってしまいます。
ただし、60度以上に加熱することでブロメラインの効果はなくなるので、ゼリーを作る際はパイナップルを加熱してから作りましょう。