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美味しいパイナップルの見分け方と保管方法

食・料理
安藤 ゆりえ
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美味しいパイナップルの見分け方と保管方法

南国のフルーツ「パイナップル」、パイナップルの日もあります。8月17日は8(パ)1(イ)7(ナ)の語呂合わせて「パイナップルの日」とされています。パイナップルの日は果物の生産や加工を行う株式会社ドールが制定したそうです。さらにまだパイナップルに関わる記念日があります、沖縄県パイン・果樹生産振興対策協議会が制定した「パインの日」は8月1日です。「8(ぱ)1(い)ん」の語呂合わせでと制定されました。

夏頃に旬をむかえるパイナップルについて栄養価やおいしいパイナップルの見分け方と保管方法をご紹介していきます。

パイナップルとは?

パイナップルはもともと「パインアップル」と呼ばれていましたが、言葉が詰まって「パイナップル」になりました。語源としては、形が松ぼっくりに似ていて、味はりんご(アップル)のように甘酸っぱいことからこの名前がつきました。
原産はブラジルで、大航海時代に世界中に伝わったと言われています。現在輸入されているパイナップルのほとんどはフィリピン産と台湾産ですが、国内でも沖縄県と鹿児島県で生産されています。

パイナップルの選び方

パイナップルを選ぶときには、葉が小さく、下の方がやや膨らんだ形のもの、編み目はふっくらと立体的なものがおいしい証拠です。
食べ頃は下半分が黄色く色づき、芳醇な香りがしてきて、そこの部分が柔らかくなった頃です。
すぐに食べたい時は、このようなパイナップルを選びましょう。

パイナップルの日持ち

丸のまま保管する場合

パイナップルを丸ごと保存する場合は、新聞紙などに包み野菜室に入れるか、冷暗所に置いておきましょう。

まだ青いパイナップルは熟すのを待つ場合は、葉を下にして身が上になるように保管すると、底の部分に溜まった甘みが全体に回ってくれます。葉を下にしておくのが難しい時は、横にしておいても大丈夫です。

カットして保存する場合

スーパーではカットしたパイナップルも多く販売されていますが、カットしたら日持ちは冷蔵庫で2〜3日ほどです。しっかりとラップなどで包み、表面が乾燥しないように保存しましょう。

冷凍する場合

すぐに食べきらない場合やパイナップルが大量に手に入った時にはカットして冷凍庫に保存するのがおすすめです。食べやすい大きさに切ったら、ジップ付きの保存袋に入れて空気を抜いて保管します。この時、パイナップル同士が重ならないように入れるとくっつかず、使いたい分だけ使いやすいです。冷凍庫で1か月ほど持ちます。

鮮度を保つパイナップルの切り方

カットされたパイナップルは食べやすくて手軽ですが、鮮度やおいしさは切りたての方が勝ります。少し手間はありますが、パイナップルの基本の切り方を紹介します。

  1. パイナップルの葉付きの上部分とそこの部分の皮を切り落とす。
  2. 縦8等分に切る。
  3. 包丁を横にして中心の芯部分をスライドしながら除く。
  4. 同様に皮と身の間に包丁を入れてスライドしながら皮をむく。
  5. 一口大に切って完成。
     

パイナップルに含まれる栄養素とは?

パイナップルは夏に嬉しい栄養素を豊富に含んでいます。特徴的な栄養素5つ挙げます。

  • ビタミンB1パイナップルにはビタミンB1を豊富に含んでいます。ビタミンB1は食事から摂った糖質をエネルギーに変え、代謝を促進する働きがあります。疲労回復にも効果があるので、夏バテなど疲れた時にしっかり摂りたい栄養素です。
  • ビタミンC
    果物に多く含まれるイメージのビタミンCですが、パイナップルにも豊富に含まれます。ビタミンCはストレスから体を守る、皮膚に必要なコラーゲンの合成を助けるなどの働きがあります。夏は紫外線が強く、肌にダメージを受けやすい時期なので、ビタミンCをしっかり補給したいですね。
  • クエン酸
    パイナップルの甘酸っぱさの正体はクエン酸によるものです。クエン酸は体に溜まった疲労物質(乳酸)を取り除く働きがあり、疲労回復に効果的です。夏の暑さで疲れやすい体におすすめの栄養素です。また、爽やかな酸味は食欲増進にも役立ちます。夏で食欲が低下しがちな時にもパイナップルはおすすめです。
  • 食物繊維
    パイナップルは見た目や食感からも繊維質なことがわかる通り、食物繊維が豊富です。食物繊維には水に溶けやすい水溶性食物繊維と水に溶けない不溶性食物繊維があります。パイナップルには不溶性食物繊維が豊富で、便のかさを増して便通を起こりやすくしたり、余分な脂質や糖質をからめとって排出してくれたりする働きがあります。
  • たんぱく質分解酵素「プロメリン」
    パイナップルを食べると舌にピリッとした刺激を感じることがありますが、これはパイナップルに含まれる「プロメリン」というたんぱく質分解酵素が正体です。たんぱく質分解酵素は、肉や魚などに多く含まれるたんぱく質を分解する働きがあります。そのため、一緒に調理すると肉や魚が柔らかく仕上がります。また、たんぱく質の消化を助けてくれます。夏は冷たいものを摂りがちで、胃腸の働きが弱まってしまうことも多いです。胃もたれ予防にもパイナップルを一緒に摂ると胃腸の働きを助けてくれます。
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