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分散美白でシミを消す?!トウキエキスの美容効果

美容
YOKARE編集部
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分散美白でシミを消す?!トウキエキスの美容効果

「なかなかシミが消えない」「シミが目立つように…」という悩みを抱えている方に、新しいシミへのアプローチ「分散美白」を紹介します。分散美白で期待されている成分が「トウキエキス」です。今まではシミのもとになるメラニンの産生を抑制することが主流でしたが、シミの素になるメラニンを分散させて目立たなくするという視覚的アプローチです。できてしまったシミはなかなか消えず、女性の大きな悩みになっています。シミに悩み方々に向けて、シミのできるメカニズムからトウキエキスの効能まで説明します。

メラニンの話

メラニンはメラノサイト(色素細胞)で合成され、紫外線の刺激から皮膚を保護する役割を持ちます。メラニンといえば、シミが連想されて、悪者に思われがちですが、実は私たちの肌を守る働きをしています。

シミの発生メカニズム

肌のシミやソバカスは、表皮の一部に蓄積・密集したメラニンが、肌表面から透けて見えている状態です。表皮は4つの層から成っていて、一番下の基底層にあるメラノサイトが、シミの素になるメラニンを作り出します。

メラニンの生成

  1. 紫外線の刺激によってメラノサイトに「メラニンを作れ!」という信号が送られます。
  2. メラノサイトでは、メラノソームという小胞の中でメラニンが合成されます。
  3. メラニンが充満したメラノソームはケラチノサイト(表皮細胞)に放出されます。

紫外線によって、メラノサイトの数も増え、メラニンの生成が促進され、肌は黒くなります。通常は、肌は黒くなっても、時間の経過によって、皮膚のターンオーバーと共にメラニンが排出され、元の肌の色に戻ります。

しかし、皮膚のターンオーバーのサイクルが遅くなるほど、メラニンが排出されなくなり、皮膚に残ったままになります。皮膚のターンオーバーのサイクルの停滞やメラノソームの過剰蓄積により、メラニンが肌の表面から透けて見え、いわゆる居座りシミとしてわかるようになります。


トウキエキスによるシミへの新しいアプローチ

シミの改善で注目されている美容成分として、トウキエキスがあります。
トウキエキスは、セリ科の多年草の「トウキ(当帰)」の根から抽出されたエキスです。

「あるべき状態に戻す」という当帰の効能が、名前の由来になっています。
薬草を飲むと血の巡りが良くなり病気が早く治るので「当に(まさに)血が帰ってくる」、産後など体の調子の悪い女性がトウキにより回復し実家から夫の元へ帰ってくる、などのいわれがあります。
冷え、貧血、月経不順などに効能があり、当帰を中心にした漢方薬は女性に処方されることが多く、特に女性の体に良いとされる生薬の原料として有名です。

漢方薬としても女性に嬉しい成分でもあるトウキは、美容成分としてもシミに悩む女性の強い味方。

今までシミに対しては「メラニン」の産生を抑制するというアプローチが多かったです。しかし、すでに蓄積されてしまったメラニンで作られた「居座りシミ」はなかなか改善することができませんでした。トウキエキスの「居座りシミ」に対する分散という新しいアプローチが注目されています。

メラノソーム(メラニン)も集合していれば、濃く見えて、肌の表面から透けて見えてしまいます。長い年月により居座りシミをトウキエキスで目立たなくできるかもしれません。
トウキは英名でジャパニーズアンジェリカと言われています。「ジャパニーズアンジェリカ」、英名もステキですね。

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