「若々しい肌キープする」初めての化粧品選び
「そろそろ本格的にスキンケアを始めたいけど、どうやって選べばよいのかわからない」という人も多いのではないでしょうか。本記事では、「美しい肌を維持する」ことを目標に初めて本格的に化粧品を選ぶときのポイントについて解説します。
これからスキンケアを始めようと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
最も大事なのは肌にダメージを与えないこと
肌をさわらない!こすらない!
次のような行為はNGです。
- 洗顔するときにゴシゴシこする
- コットンで力強くパッティング
- 皮膚を引っ張りながらクリームを伸ばす
このような行為は、わざわざ自分で肌にダメージを与えているようなものです。
肌をゴシゴシしたり、たたいたりすると肌を守るためにメラニンが大量に作られます。大量のメラニンはシミや黒ずみの原因になるので注意が必要です。
皮膚を引っ張ったりすると、肌の弾力線維コラーゲンがダメージを受けてたるみにつながります。肌は必要以上に触らないのがスキンケアの基本です。
汚れをしっかり落とす
落とすべき肌の汚れ、3つの『あ』を知っていますか。肌に3つの『あ』が残っていると肌にダメージを与えることにつながります。3つの『あ』とは「あぶら」「あか(垢)」「あせ」です。
あぶら(油・脂)
あぶら汚れとは、メイクと皮脂の2種類です。あぶらは長時間放置しておくと酸化して肌に刺激になります。しかも肌の表面は、生ぬるく酸化しやすい温度なのです。
夜にはメイクを、そして寝てる間に出た皮脂は朝にしっかりと落とすことが大切です。
あか(垢)
あか(垢)とは、古くなって剥がれ落ちた角質。あかをしっかり落とさないと角質肥厚になり毛穴をふさぎニキビの原因やくすみの原因になります。またターンオーバーの乱れにつながるなど肌トラブルの原因になるので要注意です。
あせ(汗)
あせ(汗)には塩分が含まれています。野菜を塩もみすると水分が抜け落ちてしまうように、塩分には水分を吸い出す力があり、乾燥につながります。乾燥すると紫外線のダメージを受けやすくなるので注意が必要です。
紫外線から肌を守る
紫外線は、シミの元メラニンを生成しシミの原因やハリ・弾力の元であるコラーゲンやエラスチンを破壊しシワの原因になります。その他にも炎症を引き起こすなど、肌に多くのダメージを与えるのが紫外線です。この紫外線は、冬でも降り注いでいます。美しい肌を保つためには一年中紫外線から肌を守ることが重要です。
肌に悪いものを塗らない
化粧品の中に質の悪い油を使っていると酸化し、肌にダメージを与えることがあります。粗悪な保存料などの添加物を使用している場合もアレルギーを引き起こすなどして肌にダメージを与える可能性があるので注意が必要です。
化粧品の選び方
ここからは、アイテムごとの選び方について解説します。
クレンジング
クレンジングの目的はメイクを落とすことです。メイクをしっかりと落とせていないと肌のダメージにつながります。ただし必要以上に洗浄力が強いものは要注意。肌に必要な皮脂まで洗い流してしまうので、洗いあがりにツッパリを感じることも。
洗顔
洗顔で大切なのは、肌にダメージを与えることなく、しっかりと汚れを落とすことです。つまり肌に優しい洗顔料を使っていても、汚れを落とせなければ、それが肌へのダメージにつながります。洗いあがりにスベスベ感を得られる洗顔が良いでしょう。
基礎化粧品(化粧水・美容液・クリーム)
基礎化粧品の大切な役割は保湿です。しかし塗り過ぎるのは意味がないし逆効果になることもあります。特に皮脂分泌が盛んな10代後半は油分の少ないさっぱりとした使用感の基礎化粧品を選びましょう。またニキビができやすい人には、ノンコメドジェニックコスメがおすすめです。
ノンコメドジェニックコスメとは、製品を一定期間使用しニキビの初期症状であるコメド(面皰)がどのくらいできるかのテストを済ませた化粧品です。
ノンコメドジェニックコスメを使用したからといって必ずしもニキビができないわけではありませんが、角栓ができにくいなどの効果が期待できます。
ニキビができやすい人、気になる人は「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載された製品を使うのもおすすめです。
日焼け止め
日焼け止めを選ぶ基準としてSPFとPAいうものがあります。
- SPF=メラニンを作らせ、シミの原因になるUVBを防ぐ値。SPF30などと表されます。
- PA=真皮層にダメージを与え、シワの原因になるUBAを防ぐ値。PA+++などと表されます。
目的に合ったSPF値の日焼け止めを選ぶことが大切です。環境省が作成している「紫外線環境保健マニュアル」によると以下のように推奨しています。
- 散歩や買い物などの日常生活:SPF20程度まで
- 屋外での軽いスポーツやレジャーなどの活動:SPF30程度まで
- 炎天下のレジャー、リゾート地でのマリンスポーツなど:SPF50+まで
必要以上に強い日焼け止めの使用は、アレルギーを引き起こしたりして肌のダメージになることがあるので注意が必要です。シーンに合わせて日焼け止めを選びましょう。
参考資料:環境省「紫外線環境保健マニュアル」
メイク
メイクを選ぶ時には、色味だけでなく配合成分と肌負担が少なさで選ぶと良いでしょう。
肌を美しく華やかに見せる効果のあるメイク。さらに、配合成分によっては紫外線から肌を守る効果や潤いを保つ効果があります。しかし、メイクが肌の刺激となりアレルギーなどを引き起こすことがあります。また毛穴を塞ぎニキビの原因になることも。
肌負担を考えるとクレンジングで無理なく落とせるメイクがおすすめです。
正しく化粧品を選んで若々しい肌をいつまでもキープしましょう
この記事では、初めての化粧品を選ぶときのポイントについて解説してきました。
美しい肌を作るための第1歩は、肌トラブルを引き起こす原因を排除することです。そして肌トラブルを引き起こす原因は、紫外線や花粉などの外的刺激だけではありません。化粧品の中にも原因があるかもしれないのです。
肌トラブルは、治す事よりも健康な肌をキープする方がはるかに簡単です。
初めての化粧品だからこそ選び方にこだわって、いつまでも若々しい健康的な肌を目指しましょう。