日本のスーパーフード「青じそ」の種類、「大葉」と「青じそ」の違いは?
お刺身の付け合せやトッピング、薬味として使われることが多い「青じそ」。普段はメイン料理を引き立てる役割で使われますが、抗酸化作用が高く紫外線からお肌を守る「アンチエイジング食材」、また、免疫力を高める優れた栄養素を持つ日本の「スーパーフード」として注目されています。
- 栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること。 あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること。
- 一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ。
青じその種類と「大葉」と「青じそ」の違いは?
しそには、赤紫蘇・青じそ・ちりめん紫蘇・ちりめん青じそ・まだら紫蘇・片面紫蘇…など様々な種類があります。食用として使われるのは、赤紫蘇・青じその2種類です。
「青じそ」の葉の部分のことを「大葉」と言います。
青じその栄養成分と効果効能
βカロテン(※1)
100g中に11000μg含まれており、にんじんの約1.3倍、ブロッコリーの約13倍と野菜の中でも群を抜いて豊富です。
β-カロテンは体内でビタミンAに変換されることで体内の活性酸素を抑え、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から体を守る働きがあります。
また、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つなど、免疫力を高めるなどの効果もあります。
ビタミンB群
「青じそ」に含まれるビタミンB群は、ビタミンB1、B2、B6で、これらは主にエネルギー代謝に深い関係があります。代謝を円滑に行わせるための潤滑油のような役割を担っており、これらが欠乏して代謝が滞ってしまうと、活動に必要なエネルギーが作り出せなくなったり、体に疲れがたまったりすることがあります。
それぞれの役割としては、「ビタミンB1」は糖質からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の健康維持、「ビタミンB2」は糖質や脂質代謝と皮膚や粘膜の健康維持、「ビタミンB6」はたんぱく質からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の維持という働きがあります。
ビタミンE(※1)
抗酸化作用があり、細胞膜の酸化による老化や、血液中のLDLコレステロールの酸化による動脈硬化など、生活習慣病や老化を予防する働きがあります。
ビタミンK(※1)
血液を凝固させる成分の合成に関係し、欠乏すると出血の際に血が固まりにくくなります。
また、カルシウムを骨に定着させ、骨の形成を促す働きがあります。
ミネラル
体に必要なミネラルをバランスよく多く含んでおり、特に鉄やカルシウムが豊富です。
ぺリルアルデヒド
しそ特有の香り成分で、臭覚を刺激して食欲を増進させ、胃腸を整える働きがあります。また、防腐作用があり、夏バテ解消や食中毒防止、花粉症の改善にも効果があると言われています。刺身の添え物としてよく利用されるのは、彩りが良くなるだけではなく、こうした防腐効果があるためです。細かく刻んで使用すると、殺菌作用の効果がより高まります。
※1…β-カロテン、ビタミンE、ビタミンKは脂溶性であるため、油との相性がよく、油と調理するとさらに体内への吸収が増加します。
▼青じそを使ったオススメレシピ
「青じそ」を使って簡単に作れる”サバ缶と大葉ジェノベーゼのチーズ焼き”を紹介。美容効果が期待できる「サバ」と一緒に調理をすることでさらに効果アップが期待できます。