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奥深い七味唐辛子の世界、「七味の日」に多様な風味を楽しむ

食育
YOKARE編集部
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奥深い七味唐辛子の世界、「七味の日」に多様な風味を楽しむ

日本食に欠かせない七味唐辛子。一味唐辛子と違って風味も色彩も豊かで、いろいろな料理を引き立ててくれます。7月3日は「七味の日」。七味唐辛子についてもっと知り、専門店に足を運んで、好みの七味唐辛子を調合してもらえば、食卓がさらに楽しくなるでしょう。

七味とは?

「七味唐辛子」を略して七味と呼びます。文字通り、7種類の香辛料や薬味を調合した調味料です。これに対して、唐辛子だけのものを「一味唐辛子」と呼びます。辛味だけを求めるのならば一味で十分。しかし、深く豊かな風味も同時に求めるのならば、七味となります。

七味は、メーカーによって用いる香辛料や薬味に違いがありますが、唐辛子をベースにしている点は共通しています。唐辛子のほか、山椒、ゴマ、青のり、陳皮、紫蘇、麻の実などを調合している商品が多いです。

使用する香辛料や薬味の種類・量によって、味、香り、辛さの強弱、色彩などに差が生まれます。各メーカーではそれぞれ工夫して、商品特徴を出しているわけです。

七味の主役は唐辛子

七味の主役となる唐辛子は、中南米が原産地。ナス科トウガラシ属の植物の果実からつくられる香辛料をいいます。唐辛子の仲間にはピーマンやシシトウ、パプリカなどがありますが、これらにはほとんど辛味がありません。

唐辛子は中南米の原住民の間で8,000年くらい前から栽培され、食用に利用されてきたと伝えられています。

唐辛子が世界中に広まったのは、あのコロンブスがヨーロッパに持ち帰ったことがきっかけという説があります。その後、16世紀頃に日本に伝わったと言われていますが、詳細は定かではありません。

7月3日は「七味の日」

業界では、七味の「七=7」と「味(み)=3)」の語呂合わせによって、7月3日を「七味の日」と制定しています。

「七味の日」は、2010年に大阪の食品メーカーが制定しました。記念日としてはまだ歴史が浅く、ようやく認知されてきた状況にあります。

七味の栄養成分

七味唐辛子には、どのような栄養成分が含まれているのでしょうか。

唐辛子はカプサイシンが豊富。

山椒はナイアシンやカリウム、カルシウムがリッチで、サンショオールという成分も含みます。カプサイシンやサンショオールは、サプリメントの成分としても注目されています。

ゴマは、カルシウム・鉄・亜鉛といったミネラル類が豊富。青のりも、カリウム・カルシウム・マグネシウムなどのミネラル類をたくさん含んでいます。

陳皮は、ミカンの皮を乾燥させたもの。ヘスペリジンやβ-クリプトキサンチンという柑橘類に特有の成分を含んでいます。これらもサプリメントに使用される成分です。

紫蘇は、ビタミンAやビタミンKをはじめとするビタミン類が豊富です。

このように七味唐辛子に用いる香辛料や薬味には、さまざまな栄養成分が含まれ、サプリメントに用いる成分もあります。ただし、それぞれの摂取量は少量なので、健康食品のような位置づけではありません。あくまでも、料理の風味を豊かにしてくれる調味料として利用しましょう。

専門店ならば調合販売も可能

うどん・そば、中華料理、焼き鳥、牛丼など、さまざまな料理を引き立ててくれる七味唐辛子。メーカーによって調合する香辛料・薬味が異なり、その結果、風味も栄養成分も違ってきます。いろいろなメーカーの商品を比べて、あなたの好みの七味唐辛子を見つけてくださいね。

専門店に行くと、あなたが希望する香辛料・薬味を調合してくれます。例えば、「ゴマは抜いて」など、苦手なものを外すこともできます。辛さの加減も好みに合わせてくれて、ちょっと贅沢な気分を味わえます。ぜひ一度、足を運んでみてくださいね。
 

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