仕事や勉強の疲れを癒すレモンバームを使った薬膳レシピ
秋は過ごしやすく勉強や仕事が捗る季節でもあります。以前、受験勉強におすすめの薬膳として緑茶を使ったレシピをご紹介しましたが、今回は勉強や仕事の緊張をやわらげてくれる「レモンバーム」を使った薬膳レシピをご紹介します。
レモンバームとは
レモンバームとは、古くから「若返り」「長寿」のハーブとして親しまれてきたシソ科の多年草です。レモンのような爽やかな香りが特徴で、その甘い香りからミツバチが好むとされ、ギリシャ語でミツバチを意味する「メリッサ(melissa)」とも呼ばれています。
レモンバームの詳しい説明は「成分図書館」をご覧ください。
レモンバームの効果効能
レモンバームには、以下のような効果効能があります。
- イライラを鎮めリラックスさせる効果
- 抗うつ・精神安定作用
- 消化促進・整腸作用
- 記憶力や学習力の低下を改善
- 脳の健康維持
- 不眠症の改善
抗菌・抗ウィルス作用で風邪の予防にも
レモンバームには抗菌・抗ウィルス作用もあります。これからの季節、風邪やインフルエンザが流行り始めますが、レモンバームはこれらの予防にも有効とされています。
毎朝、風邪やインフルエンザ対策として、仕事や学校に行く前にレモンバームを使ったハーブティーを1杯飲んでいく、というのも良いのではないでしょうか。
副作用として早産・流産・不整脈の可能性も
たくさんの効果効能があるレモンバームですが、副作用として子宮の収縮を誘発し、早産・流産になってしまう可能性もあります。効果を期待して飲み過ぎないよう気をつけてください。
また、不整脈を引き起こすケースも報告されているため、心臓に基礎疾患のある方などは特に注意が必要です。
レモンバームを使った薬膳レシピ
レモンバームを手軽に摂るのにおすすめなのがハーブティーです。ホットでもアイスでも美味しいですよ。今回はレモンバームの生葉を使ったハーブティーの淹れ方をご紹介します。
フレッシュレモンバームティー
材料(1杯分)
- レモンバーム(生葉)・・・ティーポットの半分ほど
- 水・・・200㏄
作り方
- レモンバームは流水で軽く洗っておきます。
- ティーポットに(1)と沸騰したお湯を入れてフタをします。
- 10分ほど蒸らせば出来上がり!
乾燥させたドライハーブの場合は、水200㏄に対し小さじ2~3杯を目安にしましょう。アイスティーにする場合は10~15分ほど蒸らし、氷を入れた耐熱グラスの上から注げばOK!
レモンバームハニーシロップ
材料
- レモンバーム(生葉)・・・10g
- ハチミツ・・・大さじ7
- 水・・・200㏄
作り方
- レモンバームは流水で軽く洗い、葉の部分だけを摘み取ります。
- 鍋に水と(1)を入れて火にかけます。
- 沸騰したら弱火にし7~8分煮出します。
- 葉っぱを取り出しハチミツを加えて溶ければ出来上がり!
粗熱が取れたら密封容器に入れ、冷蔵庫で保存しましょう。
飲み物に入れたりトーストやパンケーキに塗るのもアリ。
レモンバームのハーブサラダ
材料(2人前)
- ベビーリーフ・・・1袋
- プチトマト・・・4粒
- レモンバームなどのハーブ・・・適宜
- オリーブオイル・・・大さじ2
- 黒コショウ・・・少々
作り方
- レモンバームなどのハーブ類は流水で軽く洗い、茎についているものは葉の部分だけを摘み取ります。
- プチトマトも洗って半分に切っておきます。
- ボールに(1)(2)とベビーリーフ、おリーズオイルを入れてよく混ぜます。
- 器に盛り黒コショウをかければ出来上がり!
自然乾燥させて常備しておく
レモンバームが大量に手に入った場合は、ハニーシロップを多めに作って保存しておくか、自然乾燥させて保存し、いつでも使えるよう常備しておくのがおすすめです。
自然乾燥は、茎がついていれば束ねて逆さに吊るすだけ。風通しの良い日陰に3~5日干しておけばOK。直射日光に当てると変色してしまうので、日の当たらない場所を選ぶようにしてくださいね。