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クコの実

成分の話
YOKARE編集部
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クコの実

クコの歴史は古く、中国では3,000年以上も前から不老長寿の薬として、乾燥させた果実や根皮、葉を生薬や薬膳に用いられてきました。
デザートでおなじみの杏仁豆腐の上に乗った赤いクコの実は、見た目も可愛く女性に好まれますが、世界三大美女のひとり楊貴妃も、美容のために毎日食べていたと言い伝えられています。 
日本には平安時代に中国から伝わり、クコは、ナス科の落葉低木で、日本及び朝鮮、 中国、台湾などに分布しています。
枸杞酒、薬膳料理の材料以外にも、サプリメントやジュースに利用されています。
欧米でも注目を浴び、欧米でも「ゴジベリー」の名で、近年ではスーパーフードとして親しまれています。

スパーフードで人気の「クコの実」

クコの実は、英語ではゴジベリーと呼ばれ、女優さんやモデルさんにもスーパーフードとして人気があります。
甘酸っぱいクコの実には、ビタミンA、B類、C、カルシウム、リン、鉄、ニコチン酸、ルチンなど、約40種類の有効成分が含まれています。

クコの実は、ビタミンAに変換されるβカロテンが豊富に含まれ、健康な肌と強い視力の促進に役立つと言われています。
クコの実に含まれるベタインは、紫外線によるシワの形成やコラーゲンの損傷を抑制することがわかっています。また、ベタインは、肝臓への脂肪の蓄積を防ぐ働きや、脂肪肝の予防や肝機能の向上が期待できます。

視力の改善にも効果

クコの実はビタミンが豊富なので、視力の改善に効果があります。また、クコに含まれるゼアキサンチンが目の損傷をある程度防ぐのにも役立ちます。
ビタミンCには血中の悪玉(LDL)コレステロールを減少させ、血液をきれいにする働きがあります。

漢方では妙薬とされてきた枸杞子

薬草で、葉は枸杞葉(くこよう)、果実は枸杞子(くこし)、根は地骨皮(じこっぴ)と言われています。

枸杞子は、抗酸化作用、免疫力の向上、視力の改善、肝機能の強化があると期待されています。薬膳料理のスープや煮込み料理、粥、デザートなどにもよく使用されるクコですが、美味であること以外にも健康にも良いことがわかります。

枸杞子
クコの実の摂りすぎは禁物

どんなに薬膳効果がある食材も、摂りすぎは体調を壊す原因になりかねないので、お気をつけください。

クコの実の摂取量は、1日あたり20粒くらいまでが理想的と言われています。
体に良いからと食べ過ぎると、消化不良や下痢の原因になることもあります。
また、人によっては、過剰摂取すると身体がほてったり、目が赤くなったり、鼻血が出ることもあるようです。
食物アレルギーの症状がある人は、クコを摂取する前に医師に相談しましょう。
その他にも、血栓予防や改善に医師からワルファリン(ワーファリン)を処方されている人は、薬との相性が良くないので、クコの実を食べるのは控えるようにしましょう。


 

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