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クリーンビューティとは、ブームの背景と定義

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YOKARE編集部
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クリーンビューティとは、ブームの背景と定義

化粧品業界では、2019年頃から「クリーンビューティ」のムーブメントが加速。クリーンビューティとは、オーガニックのように認証機関や明確な定義はないが、各社ブランドによるスタンダードな取り組みになっていくだろう。近年、クリーンビューティな商品、クリーンビューティを提唱するブランドは次々と登場している。私たち消費者もクリーンビューティについて知っておこう。

クリーンビューティの概念とは?

クリーンビューティの概念は明確に決まっていないが、(1) 体や肌に不要なものを使わない、(2) 天然素材を取り入れる、(3)サステナブルな活動を行うことなどが挙げられる。それぞれどのようなことか説明していこう。

(1) 体や肌に不要なものを使わない

食事や健康を気にする人が近年増え続け、オーガニックへの消費者のニーズが高まっている。ジムに通い、食事を気にするような人が増える中、直接に肌に塗布する化粧品においても体に悪い成分が含まれていないかを気にする人が増えた。自分の体への意識の高まりから、「体や肌に不要なものを使わない」化粧品が求められている。

(2) 天然素材を取り入れる

天然素材を配合してもケミカルには変わりないが、ケミカルが体に悪いというイメージが広がっていることも背景にはある。体に悪いケミカルとは化学合成成分のことだろう。安全にケミカルを配合しているブランドもあるので、一概にケミカルが害だと言い切れない。

ただ、環境の変化もあり、パソコンやスマホからのブルーライトや排気ガスなど私たちの肌荒れの原因はたくさん身の回りにある。紫外線、化粧品などの外用剤、排気ガスなどで皮膚トラブルを起こしやすくなっている。そのため、普通は刺激にならない物質でも敏感に反応してしまう敏感肌が増えている。この敏感肌への興味関心が高まり、天然素材を取り入れた自然派スキンケアへのシフトをしている。

(3)サステナブルな活動を行う

例えば、ヴェレダから新たに発売された「ホワイトバーチ ボディオイル」に配合されているホワイトバーチは、チェコスロヴァキアやポーランドで栽培されているもの。 森林破壊が起こらないよう細心の注意を払い、収穫する葉や樹皮の量を調整し、新たな栽培面積も増やしている。

このように中身だけでなく、パッケージや製造工程においてサステナビリティかどうかもポイントになっている。肌や体には良い化粧品でも、環境に優しくない化粧品はクリーンビューティとは言えない。サステナビリティへの配慮もクリーンビューティの概念では重要なようだ。


クリーンビューティは加速

2020年4月に発表された「自然派・オーガニック化粧品の国内市場規模推移と予測(矢野経済研究所調べ)」では、2019年の日本国内自然派・オーガニック化粧品市場規模は、前年度比105.8%とになると予測した。さらにマーケットは拡大し、2023年度までは前年度比3%~4%台の成長を維持すると見通した。

また、イギリスの土壌協会の2019年2月の発表によるとミレニアル世代(1981〜1996年の間に生まれた人)とZ世代(1990年代後半から2000年生まれの世代)の意識の高い消費者が増加し、オーガニックビューティーとウェルネスの市場が伸びているようだ。

「クリーンビューティ」というキーワードで、今後はプロダクトが発信されることが多くなるかもしれない。企業がマーケティング活動のためだけに「クリーンビューティ」というワーディングを使っている可能性もある。宣伝文句だけの化粧品ブランドかどうか見極めるように消費者側は自分で情報を取ることも大切だ。以前より消費者はサイトやアプリで情報を調べることができるようになっているのだから。
今後、クリーンビューティも定義が定められるかもしれない。今は大枠の概念で各ブランドが「クリーンビューティ」への取り組みを行い、プロダクトを作っている。何が「クリーンビューティ」なのか—消費者もメッセージを受け取り、ブランドや商品を知った上で購入を決定するようにするといいだろう。
 

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