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佐々木健介&北斗晶夫妻、次男からの「いびきがエグい」にショック。睡眠時無呼吸症候群の受診を予約

カラダ
YOKARE編集部
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佐々木健介&北斗晶夫妻、次男からの「いびきがエグい」にショック。睡眠時無呼吸症候群の受診を予約

2025年1月27日、早期発見と予防を目的としたキャンペーンの一環した『家族となおそう睡眠時無呼吸』疾患啓発イベントに、「夫婦仲をお手本にしたい芸能人夫婦」ランキング上位の佐々木 健介さんと北斗 晶さん夫妻が登壇。

佐々木健介&北斗夫婦は、一年前くらいに次男と宿泊したときに「二人ともいびきがエグい」と言われ、ショックだったことを明かした。睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性を自覚し、検査の予約をしたが、あいにく検査の予約した日が合わずに先延ばしになっていると告白。

久留米大学 学長 内村 直尚先生は、睡眠時無呼吸症候群は自分で気づけないので、検査に行くことが重要だと指摘する。この日、設問数は「毎晩、大きないびきをかきますか?」など全6問で簡単にできるセルフチェックを案内された佐々木健介&北斗夫婦。

セルフチェック

6問で簡単にできるセルフチェック

 

セルフチェックの結果を見て「二人とも睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があるので、仲良く受診された方が良いかと思います」と内村先生に受診を勧められた。

日本人が睡眠時無呼吸症候群(SAS)になりやすい

睡眠時無呼吸症候群になりやすい特徴の一つに、下顎が小さく小顔で下顎が後方に引っ込んでいることがある。この場合、気道が狭いので、太ってなくても睡眠時無呼吸症候群になりやすい。日本人は顎が小さいので、日本人に生まれたことで、睡眠時無呼吸症候群の可能性は欧米人より高くなる。

また、欧米人に比べるとアジア人は首が短く太い。首が短かったり、首が太かったりすると、脂肪がつきやすく、睡眠時無呼吸症候群になりやすい。

男性だけでなく女性にも多い睡眠時無呼吸症候群

また、睡眠時無呼吸症候群というとしばらく止まったあと「ガガッ」といういびきをする男性のイメージがある。しかし、女性ホルモンは筋の緊張を高めるため、閉経後は女性ホルモンの減少で気道が狭くなり、いびきをかきやすくなると内村先生。

久留米大学 学長 内村 直尚先生

久留米大学 学長 内村 直尚先生

 

「女性の場合、いびきの音は大きくないです。しかし、夜中に何回も目が覚めやすいのが特徴で、昼間の眠気とか倦怠感といった症状が起こりやすいってことが言われています。」と内村先生は女性の睡眠時無呼吸症候群の特徴を紹介した。「ドンピシャ」と奇しくも北斗さんの症状にぴったり当てはまってしまった。

友だちでもいびきを教えてあげられる関係性でありたい

また、最近は、週末で遠くには行かないけれども、友達同士でホテルに泊まる「ホカンス」が女性の間でも流行っている。一緒に行った人がすごいイビキをかいたら…、逆にイビキをかいて迷惑かけちゃうかな…といった不安もある。「イビキをかいている友達が、教えてあげられる関係性でありたいなとは思いますね。」と北斗さん。

行動経済学を活用した適切な言い方が受診のハードルを下げる

大阪大学大学院 人間科学研究科 准教授 公認心理師 平井 啓先生は、疾患によって状況も行動選択、意思決定の場面も違うので、行動経済学を活用して、適切な言い方を工夫してもらうことが必要だと話す。

大阪大学大学院 人間科学研究科 准教授 公認心理師 平井 啓先生

大阪大学大学院 人間科学研究科 准教授 公認心理師 平井 啓先生

 

他者からの指摘や約束によって、行動のモチベーションが強化されることをコミットメントという。

「家族の場合は、一緒に予約すると受診のハードルが下がりますし、予約をすると行かなければいけません。家族に対して宣言をすることが、治療を継続させる上でもすごく大きな効果になると考えています。イビキで寝られないという家族の損害は、同じ景色をちょっと違う角度から見ている人なので、コミットメントが作りやすく、効果的です。」と平井 啓先生。

また、フレーミング効果を取り入れるのも一つ。フレーミング効果とは、表現の仕方によって情報の印象が変わり、意思決定が影響される心理現象のこと。

患者さんは、現在の損失を大きく感じるために、受診を避けることがある。家族や医療従事者が、現在の利得をわかりやすく説明できるように工夫をしていくことが重要と平井 啓先生。

また、現在の利得と将来の利得、同じように損失にも現在と将来にある。家族は同じ景色を違う角度から見ているが、なかなか利得フレームを使った説明ができずに、すれ違ってしまうことある。

例えば、下記は同じことを言っているが、どちらのフレームを使うかで意思決定が大きく変化をすると平井先生。

  • 治療を受けると90%が改善(将来の利得フレーム)
  • 治療を受けないと10%が悪化(将来の損失フレーム)

医療における行動経済学の活用は、特にすぐに症状は起きないが、将来に疾患が起こる予防のアプローチで活用される。家族や周り友人のいびきが気になる場合、ついつい厳しい口調で将来の損失ばかりを伝えてしまいがちですが、現在の利得をわかりやすく説明するなど工夫することがポイントになる。

帝人ファーマでは、睡眠時のいびきや無呼吸でお悩みの患者様やご家族に、SAS を身近な疾患として考え、正しく理解していた だくことを目的に「無呼吸なおそう.com」を開設している。

 

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