美容食材として話題のエゴマの葉
シソの葉に似たエゴマの葉は、東南アジアが原産地です。
韓国料理によく使われ、味はゴマ油のような風味があります。
エゴマの葉には様々な栄養素が含まれており、日常的に食べたい食材です。
エゴマの葉が手に入ったなら、焼き肉を巻いて食べたり、葉を醤油漬けにしてご飯に巻いて食べるなど、韓国風料理にチャレンジしてみましょう。
この記事では、エゴマの葉の栄養成分や美味しい食べ方などを紹介します。
エゴマの葉の栄養成分と効果
エゴマの葉には、カルシウム、鉄、カリウム、マグネシウム、βカロテン、ビタミンC、ビタミンE、レテリオン、α-リノレン酸、ロズマリン酸などが含まれています。
栄養価がとても高いので、日本では、このエゴマの葉を食べると、10年長生きできると言い伝えられており、「じゅうねん」とも「じゅね」とも呼ばれています。
エゴマの葉には、美肌効果やアレルギー症状を緩和する効果、生活習慣病の予防効果、ダイエット効果などが期待できます。
エゴマの葉の美肌効果
抜け毛・白髪を予防
頭皮の赤みとコリネバクテリウムの関係において、一般的に頭皮が赤い人では、コリネバクテリウムの相対量が増え、抜け毛や白髪が多いとされています。エゴマ葉エキスには、コリネバクテリウムの増殖を抑制し、頭皮の常在菌バランスを整える効果があると研究によって発表されています。そのため、コリネバクテリウムの増殖を抑え、頭皮フローラを整えることから、エゴマ葉エキスは健やかな頭皮環境を維持し、抜け毛・白髪を予防する効果が期待されています。
アンチエイジング
エゴマの葉に含まれているβカロテンやビタミンCなどの抗酸化物質が含まれ、細胞が酸化してしまう原因となる活性酸素の働きを抑制するため、アンチエイジング効果が期待できます。
アレルギー症状を緩和するエゴマの葉
エゴマの葉に含まれるロズマリン酸には、花粉やハウスダスト、ホコリなどによる目の不快感を軽減することが報告されています。ロスマリン酸同様抗炎症作用の報告の あるルテオリンの配糖体も含まれています。
生活習慣病の予防
魚を食べなくなった現代人の栄養を補うとして、エゴマの葉に関する研究が行われています。エゴマの葉に含まれるα-リノレン酸は必須脂肪酸ですが、人間の体内でDHAやEPAに変わる特性があります。エゴマの葉はコレステロールや中性脂肪の抑制に効果があると研究からも確認されて、適度に摂ることで生活習慣病の予防になります。
エゴマの葉の選び方と保存の仕方&1日の摂取量
エゴマの葉を選ぶ際には、葉が鮮やかな緑色をしていてハリがあり、みずみずしくて香りが強いものを選ぶようにしましょう。
エゴマの葉を保存する場合は、水を軽く含ませたキッチンペーパーでエゴマの葉を1枚ずつ包み、ジッパーの袋に並べて入れておくと、1週間ほど新鮮さを保ちます。
1日の摂取目安量は約4g(3~4枚)ほどです。
食べ過ぎると腹痛や下痢になることもあるので、適量にしておきましょう。
エゴマの葉に含まれるロズマリン酸は、健康に良いものの、大量に摂取すると腸が過剰に反応してしまうことがあります。
エゴマはプランター栽培もOK!
プランターか鉢植え(深さが20㎝以上のもの)に、市販の野菜の土を入れ、種をまいて育てます。
土で種を覆ってしまわず、発芽するまで新聞紙を水で濡らしてかぶせておくと、3日ほどで発芽します。
種のまき時は、5月中旬から6月の中旬頃です。
陽当たりの良いところに置き、丈が5㎝くらいになると間引きをし、さらに2週間ほど経つと15㎝くらいになるので、もう一度間引きをおこないます。
特に肥料をやらなくても、土が乾いたら水をたっぷりやると元気に育ちます。
害虫対策として不織布をかけておくと安心です。
エゴマの葉を使った簡単料理の紹介
エゴマの葉の醤油漬け
材料は、エゴマの葉20枚に対して(醬油50cc、ゴマ油大さじ2杯、みりん大さじ1杯、コチュジャン、にんにくのすりおろし各小さじ2杯、一味唐辛子、白ごま適宜)です。
ボールに調味料をすべて入れ、混ぜ合わせた中にエゴマの葉を1枚ずつ、くぐらせて保存容器に入れて2時間以上置きます。
エゴマの葉のキムチ納豆和え(2人分)
エゴマの葉2枚を洗ってキッチンペーパーで水気を取り、細かく切ります。
市販の白菜キムチ適宜、納豆1パックを混ぜ合わせます。
お昼はカルディで買った冷麺&スープに、エゴマの葉と納豆キムチすりごまトッピング。200円以内でこの麺とスープなら全然ありだな!茹で時間50秒というのも暑い日にはありがたい👍#人類は麺類 pic.twitter.com/Tz81AhD3cg
— Miho Tsukishiro (@tukimi1) June 13, 2021
エゴマの葉と玉ねぎのお焼き(2人分)
エゴマの葉2枚と玉ねぎ1個をみじん切りにし、ボウルに入れて片栗粉大さじ1杯、塩コショウ少々を振り、混ぜ合わせます。フライパンに油を入れて両面を焼きます。
エゴマの葉とキノコのパスタ(2人分)
パスタ200gは時間通りにゆで、シメジ2分の1パックはほぐし、ベーコン2枚は細く切っておきます。
エゴマの葉2枚とにんにくは、みじん切りにしておきます。
フライパンにオリーブオイルを入れて、にんにくのみじん切り、ベーコン、シメジ、エゴマの葉の順に入れて、ゆで上がったパスタを入れ、全体を絡めて、塩コショウで味を整えます。
エゴマの葉入り卵焼き(2人分)
エゴマの葉2枚、卵4個、しょうゆ、みりん、ゴマ油各小さじ1杯を用意します。
エゴマの葉2枚はみじん切りにし、卵4個、しょうゆ、みりん各小さじ1杯を混ぜておきます。
熱した卵焼き器にゴマ油各小さじ1杯を入れて、卵焼きを作ります。
エゴマの葉入りチヂミ(2人分)
エゴマの葉4枚、ニラ2分の1束、豚バラ100gを細かく切っておきます。
ボウルに薄力粉100g、片栗粉20g、水100ml、卵1個、粉末のだしの素少々を混ぜ合わせておき、そこに切った材料を入れて混ぜます。
フライパンにゴマ油を入れ、両面を焼きます。
タレの作り方は、醤油、酢、ゴマ油各小さじ1杯、粉唐辛子少々を加えます。
肌の綺麗な女性がたくさんいる韓国では、エゴマの葉が美容やダイエットに効果があることから、様々な料理に用いられています。
日本のスーパーなどでも比較的安価で手に入りやすいので、工夫して食べ、美容と健康を手に入れましょう。
ベランダでも比較的簡単に育てられる野菜なので、家庭菜園にチャレンジするのも楽しいかもしれませんね。